RareTECH(レアテック)は、2年間という長期の学習期間で「希少型エンジニア」の育成を掲げるスクールです。セキュリティやインフラの基礎づくりに重点を置いており、受講料は最も高い完全希少型コースで132万円ですが、給付金を適用すると実質26万円台まで下がるとされています。この記事では公式サイトと紹介記事をもとに、運営会社・料金・カリキュラム・サポート体制・挫折しやすいポイントを整理しました(2026年9月確認)。
RareTECHはどんなスクールか
運営会社と開校時期
運営会社は株式会社var(読みはヴァー)です。運営会社の公式サイトの会社概要(2026年10月8日確認)では、設立は2020年11月13日、代表取締役は古里栄識氏、所在地は東京都品川区荏原、資本金は1,000万円、事業内容は個人・法人向けエンジニア研修、アプリケーション開発、ITコンサルティング、エンジニア向け転職支援などと案内されています。有料職業紹介事業の許可番号(13-ユ-318285)も掲載されています。スクールの公式サイトには「希少型エンジニア」の登録商標(第6556963号)の表示もあります。他のスクールの多くが数ヶ月単位のコース設計であるのに対し、RareTECHは2年間という長期のカリキュラムを組んでいる点が大きな特徴です。またLPI-Japanのアカデミック認証スクールにも認定されており、Linux技術者認定資格「LinuC」と連携したコースを提供しています。
学べる言語とコースの種類
コースは「基本希少型コース(1年間)」と「完全希少型コース(2年間)」の2種類です。公式サイトでは特定のプログラミング言語名を前面に出すのではなく、Linux・データベース・セキュリティといったIT基礎概念の習得と、AIが書いたコードを評価できる人材の育成に重点を置くと説明されています。コードを書く作業そのものよりも、書かれたコードの妥当性を判断する力を重視するという考え方に基づいた設計です。AIがコードを書く場面が増えるほど、この考え方は筋が通って見えます。ただ、判断する力は自分で書いた経験の上に育つものでもあるので、基礎に長い時間をかける2年という期間とは表裏一体なのだと受け止めています。
セキュリティ分野は、紹介記事によるとインフラ学習教材「Embeder」でLinux・データベース・サイバーセキュリティを実践形式で学ぶ構成とされています。CTF形式の演習を体系的に行っているかは公式サイトの記載だけでは判断できず、明言されていません。資格対策はLinuC Level1(101・102)対応コースがあり、LPI-Japanとの提携で受験優遇もあるとされますが、具体的な条件はカウンセリングで確認が必要です。
指導方針
公式サイトでは、仕様通りにコードを書けるだけでなく、システム全体を理解し課題を発見して最適な解決策を提案できる人材の育成を掲げています。未経験からでも2年かければ希少価値の高いエンジニアになれるという方針のもと、基礎の徹底と実践経験の両方を重視したカリキュラムが組まれています。
オンラインか通学か、学習の進め方
学習形式はオンラインです。紹介記事によると、週2回のリアルタイム授業(夜21時台から23時頃とされます)と、500ステップと呼ばれる自主学習教材を組み合わせて進める構成です。平日夜に継続参加できるかどうかは、申し込み前に必ず確認しておきたいポイントです。21時台から始まる授業を週2回、年単位で続けるとなると、残業の多い職場や子育て中の家庭ではかなりの負担です。帰宅後の時間が毎週ある程度読める人のほうが、この形式とは相性がよいでしょう。
RareTECHの料金【2026年】
コース別の受講料と期間
受講料は、基本希少型コース(1年間)が96万円(税込)、完全希少型コース(2年間)が132万円(税込)です。他のスクールが4〜9ヶ月程度の期間設定であるのに対し、RareTECHは1年または2年という長期スパンで学習を積み重ねる設計です。
完全希少型の132万円は、公式の料金ページで「1年目96万円、2年目36万円」の内訳と案内されています。入会には試験があり、合格者のみが入会できると公式に書かれているため、申し込めば必ず受講できるわけではありません。学生には学割が用意されており、金額は無料カウンセリングでの問い合わせになっています。
| 支払い回数 | 基本希少型(1年・96万円) | 完全希少型(2年・132万円) |
|---|---|---|
| 一括 | 96万円 | 132万円 |
| 48分割(月々) | 20,827円※ | 28,637円※ |
| 24分割(月々) | 40,838円※ | 57,200円 |
| 12分割(月々) | 81,600円 | 112,200円 |
すべて税込で、公式の料金ページ(2026年10月8日確認)の表記です。※印はクラウドローン(教育ローン)でのみ使える回数と注記されています。分割の支払い手段はクラウドローン、クレジットカード、口座振替が案内されています。分割回数ごとの総支払額(金利や手数料を含む額)は料金ページに載っていないため、ここでは月々の表示額だけを示しています。
分割払いと給付金の対象になるか
分割払いの回数と月々の額は上の表のとおりです。48回・24回の一部は教育ローンのみで、金利などの詳細はカウンセリングで確認が必要です。
給付金については、2026年10月1日から基本希少型コース・完全希少型コースの両方が厚生労働省の専門実践教育訓練給付金の指定講座になると案内されています。給付率は受講料の50%からスタートし、資格取得や就職などの要件を満たすと70%、賃金上昇などの要件を満たすと最大80%まで拡大する仕組みです。上限額は、完全希少型コースで105万6,000円と案内されています。基本希少型コース(受講料96万円)は、公式の給付金ページで給付が適用された場合の自己負担額が32万円(税込)と示されています(2026年10月5日確認)。完全希少型コースで最大80%給付が適用されると自己負担額は26万4,000円(税込)まで下がる計算ですが、支給要件は在職者・離職者で異なり、受給資格の確認は受講開始日のおおむね2週間前までにハローワークで済ませておく必要があります。公式の給付金ページ(2026年10月8日確認)によると、最大給付額は1,056,000円、給付金は修了後だけでなく受講中も6か月ごとに支給され、受給対象かどうかの確認は最寄りのハローワークで行うとされています。公式は給付制度について「当社は一切の責任を負いかねます」と明記しており、支給の可否は自分で確かめる前提の制度です。132万円のコースで最大給付を前提に資金を考えると、条件を満たせなかったときの差は大きくなります。給付率が50%にとどまった場合でも払い続けられるかを先に計算しておけば、途中で資金の不安に追われずに済みます。
同じ価格帯の他校と比べてどうか
132万円という完全希少型コースの受講料は、この記事で扱っている中では最も高額な部類です。ただし2年間という学習期間の長さを踏まえると、月あたりの負担は極端に突出しているわけではありません。例えば、ディープロの797,800円を4ヶ月で割った月あたりの負担と比べても、RareTECHの2年契約は近い水準に収まります。給付金適用後の実質負担額で比較する視点はプログラミングスクールおすすめ比較10選【2026年】で解説しています。
RareTECHのカリキュラムで身につくもの
基礎学習の柱となるのが「500ステップ」と呼ばれる教材です。易しい内容から資格試験レベルの難易度まで段階的に積み上げる設計で、Linux・データベース・セキュリティといったIT基盤の知識を動画とハンズオン形式で学べるとされています。LinuC Level1に対応したコースもあり、資格取得を到達目標のひとつに据えられる点も特徴です。
もうひとつの柱が、チーム開発形式の「ハッカソン」です。紹介記事によると年に数回実施され、2年間の在籍中に最大8回参加できるとされています。実際にチームでものを作る経験を繰り返すことで、未経験者に不足しがちな実務経験の代わりとなる土台を築く狙いです。他の多くのスクールが卒業課題として1回程度のチーム開発を経験する設計であるのと比べると際立って多い回数で、うまくいかなかった役割分担やコミュニケーションの課題を次の回で改善していくサイクルを経験できます。生成AIの活用が前提になっている点も特徴で、AIが書いたコードを理解し評価できる力を養うことに重点が置かれています。
RareTECHのサポート体制
質問できる時間と方法
具体的な質問対応の時間帯は公式サイトに詳細な記載がありませんが、週2回、夜間(21時台〜23時頃)にリアルタイム授業が行われ、その場での質問が可能とされています。また業界トップ10%と案内されるエンジニアが技術サポートにあたるとされています。
メンターがつくかどうか
技術サポートを行うエンジニアに加え、自分ごとのように相談に乗るメンターと、キャリアアドバイザーによる「トリプルサポート」が用意されていると案内されています。学習面とキャリア面で担当が分かれている設計です。さらに2年間を終えても就職・転職・案件獲得が実現しなかった場合、月額1,980円の卒業生プラン「UpdateTECH」でメンターサポートを無期限延長できるとされ、一定の結果責任を負う仕組みとして紹介されています。2年という区切りの先にも学び続ける道が用意されているのは、仕事や家庭の事情で予定どおりに進めなかった人にとって心強い受け皿になると感じます。
RareTECHの転職支援と就職先
公式サイトでは「転職がゴールではない」という方針が掲げられ、転職後も第一線で活躍するエンジニアから学び続けられる環境を提供するとされています。他のスクールが転職成功率や紹介企業数を前面に出すのに対し、RareTECHは転職後のキャリア形成まで視野に入れた説明をしている点が特徴です。
受講生の口コミから見える傾向
RareTECHの口コミは、カリキュラムの厚みへの評価と、それを消化しきれるかという不安が同居しています。
評価されているのは範囲の広さです。IT分野を横断して知識を積める構成で、やり切れればフルスタックでアプリケーションを作れるようになるという声があります。特に繰り返し挙げられるのがハッカソン形式のチーム開発で、他校ではなかなか経験できない機会として評価されています。1年または2年という長期のカリキュラムの中で、現役エンジニアによる週次のライブ講義が続く点も、他校にはない設計です。
一方で、他校と比べて非常に高い自走力が求められるという指摘があります。これは弱点というより設計そのもので、期間が長く扱う範囲も広いぶん、自分でペースを作れないと最後まで走れません。
RareTECHは1〜2年という期間を前提にしたスクールです。短期集中型が3〜6ヶ月で終わることを考えると、生活の中に学習を組み込む期間がまったく違います。転職を急いでいる人には向きません。逆に、働きながら数年かけて市場価値の高い領域まで積み上げたい人には、この期間設定が意味を持ちます。申し込む前に「1年後・2年後の自分の生活がどうなっていそうか」を考えておくと、途中で止まるリスクを減らせます。
RareTECHで挫折しやすいのはどこか
2年間という学習期間の長さそのものが、他のスクールにはない挫折要因になります。数ヶ月単位のスクールなら短期集中で乗り切れる人でも、2年という期間になると仕事・家庭環境の変化やモチベーションの波にさらされる回数が増えます。
- 2年間のうちに転職や引っ越しなど生活環境が変わり、当初のペースで学習を続けられなくなる
- 週2回、夜21時台から23時頃までのリアルタイム授業に、平日の仕事終わりで継続参加し続けるのが体力的に厳しくなる
- 500ステップ教材が資格試験レベルの難易度まで進むため、求められるスキル水準の高さに途中で自信を失う
- ハッカソンでのチーム開発についていけず、参加自体を避けるようになる
- 基礎概念の習得に重点を置いた構成のため、「早く実践的なコードを書きたい」という気持ちが先行すると遠回りに感じてしまう
RareTECHが向いている人と向いていない人
2年という長期スパンで着実に力をつけたい人、チーム開発の経験を積んでから転職したい人には向いています。Linux・データベース・セキュリティといった知識を資格取得も視野に入れて固めたい人にも、他校にはない学びが得られる可能性があります。
逆に、数ヶ月以内に転職を決めたい人や短期集中型で学習したい人には、期間の長さが合わない可能性があります。平日夜のリアルタイム授業に継続参加できない生活リズムの人や、転職活動を手厚くサポートしてほしい人にも不向きです。給付金なしで132万円を負担する想定だと割高に感じる場合もあるため、給付金適用後の実質額を確認してから判断することをおすすめします。
RareTECHの申し込み前に確認しておきたいこと
平日夜のリアルタイム授業に継続参加できるかは、まず確認しておきたい点です。加えて2026年10月から対象となる専門実践教育訓練給付金について、在職者・離職者どちらの区分で申請できるか、受給資格確認をいつまでに済ませるかも早めに確認しておく必要があります。そのほか、ハッカソンの参加頻度、LinuC受験優遇の条件、転職活動をどこまでキャリアアドバイザーがサポートするのかも聞いておくとよいでしょう。カウンセリング全般の質問リストはプログラミングスクールの無料カウンセリングは受けるべきか、何を聞けばいいかを参考にしてください。
RareTECHに申し込むまでの流れ
公式サイトから無料カウンセリングを申し込み、学習形式や自分の目的(希少型エンジニアとしてのキャリア形成)が合っているかを相談するのが最初のステップです。入学後は500ステップ教材による基礎概念の習得から始まり、学習が進むにつれてハッカソン形式のチーム開発の回数が増えていきます。技術サポートを行うエンジニア、メンター、キャリアアドバイザーとそれぞれ関わりながら進める流れです。申し込み前に学習の節目や給付金申請のタイミングを確認しておくと、途中でのペース管理がしやすくなります。
RareTECHに関するよくある質問
2年間、ずっと同じペースで学習する必要がありますか
公式サイトには学習ペースの詳細が明記されていないため、生活状況に合わせた調整が可能かはカウンセリングで確認することをおすすめします。
学割制度はありますか
学生向けの学割制度が用意されているとの情報があります。対象条件はカウンセリングで確認してください。
途中でコースを短縮することはできますか
公式サイトには期間短縮についての明確な案内がありません。柔軟に対応してもらえるかは、カウンセリングで個別に相談する必要があります。
すでにある程度プログラミング経験がある場合でも2年かかりますか
公式サイトの説明では基礎概念の習得から始まる設計のため、経験者向けにカリキュラムを短縮できるかは公式サイトだけでは判断できません。事前にカウンセリングで自分のレベルを伝えて確認することをおすすめします。
CTFのような実践的なセキュリティ演習はありますか
公式には明言されていません。教材「Embeder」でLinux・データベース・サイバーセキュリティを実践形式で学ぶ構成があるとされていますが、競技形式のCTF演習が組み込まれているかはカウンセリングで確認する必要があります。
専門実践教育訓練給付金はいつから使えますか
基本希少型コース・完全希少型コースの両方が2026年10月1日から厚生労働省の指定講座になるとされています。受給資格の確認は受講開始日の2週間ほど前までに管轄のハローワークで済ませる必要があります。
RareTECHのまとめ
RareTECHは、2年間の長期学習とチーム開発の経験、Linux・データベース・セキュリティといったIT基盤の知識を軸にした、他校とは一線を画す設計のスクールです。受講料は高額ですが、2026年10月からの給付金指定講座化により、条件を満たせば実質負担額を大きく下げられる可能性があります。一方で転職保証はなく、平日夜の授業に継続参加できる生活リズムかも重要な判断材料です。長期間モチベーションを保てるかどうかが、向き不向きを分ける最大のポイントといえます。公式サイトだけでは判断しにくい部分も多いため、無料カウンセリングで学習の進め方や給付金の条件を確認してから申し込むことをおすすめします。
RareTECHと近い条件のスクールを並べて比べる
表の金額は代表的なコースのものです(2026年9月確認)。
| スクール | 代表コースの受講料 | 給付金・補助 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| RareTECH(この記事) | 960,000円(基本希少型・1年) | 2026年10月から専門実践 | 1〜2年の長期。希少人材育成が主眼 |
| テックアカデミー | 185,900円〜 | 経産省リスキリング(最大70%)/専門実践は確認できず | 2026年10月13日時点も新規申込停止中 |
| TECH CAMP | 657,800円(短期集中スタイル) | 専門実践 | 10週間。14日以内の返金制度あり |
| TECH I.S. | 686,400円+入会金55,000円(長期PRO) | 専門実践 | 学習6ヶ月+キャリアサポート6ヶ月 |
| 掲載33校の中央値(参考) | 528,000円 | — | 転職向けコースの集計値(集計方法) |
RareTECH(レアテック)の表で「確認できず」とした欄は、公式サイトで対象という記載を確認できなかったという意味で、対象外だと断定するものではありません。
参考:RareTECHの公式サイトおよび公開情報、各種スクール比較・紹介サイトの掲載内容(いずれも2026年9月確認)。料金・コース内容・受付状況は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式の最新情報を確認してください。
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公式情報の確認先
この記事の料金・コース・運営会社などは、次の公式ページで確認できる範囲をもとにしています(2026年9月26日に確認し、料金・給付金・運営会社は2026年10月8日に再確認)。料金や条件は変更されることがあるため、申し込み前に最新の内容を公式ページでご確認ください。
- 公式サイト:https://raretech.site/
- 料金・コースのページ:https://raretech.site/price
- 給付金のページ:https://raretech.site/benefit-payments
- 運営会社の会社概要:https://var.co.jp/company
- 特定商取引法に基づく表示:https://raretech.site/special-law
運営会社は株式会社var(会社概要・特定商取引法に基づく表記、2026年10月8日確認)です。スクールの公式サイトのフッターには「© 2020 var, Inc.」とも表記されています。