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女性向けプログラミング・IT系スクール比較【2026年】SHElikes・Famm・Ms.Engineer

女性向けを掲げるIT・Web系スクールとして名前が挙がりやすいのが、SHElikes・Famm・Ms.Engineerの3つです。ただし、この3校は同じ「女性向け」でも狙っている領域がかなり違います。この記事では、公式サイトと複数の紹介記事で確認できる情報をもとに、3校の対象・料金・特徴を横に並べて整理しました(2026年9月確認)。

この3校を選んだ基準

  • 女性向け・女性限定を公式に掲げている
  • IT・Web系のスキル習得を主目的としたスクールである
  • 運営会社・料金を公式サイトや紹介記事などの公開情報で当サイトがすでに確認済みである

なぜ「女性向け」を掲げるスクールがあるのか

3校を比較する前に、そもそもなぜ女性向けを掲げるスクールが複数存在するのか、公表されている背景を確認しておきます。「女性はサポートが必要」という決めつけではなく、各校がどんな課題認識を根拠に事業を始めたかという運営側の説明として読んでください。

Ms.Engineer株式会社が創設時(2021年4月20日発表)に提示した根拠は次のとおりです。国内の女性エンジニア比率は「2割に満たない」水準であること、2020年のコロナ禍で非正規労働者数が女性は前年比50万人減(男性は26万人減)と雇用への打撃が男性より大きかったこと、経済産業省の試算でIT人材が2030年に約50〜70万人不足すると見込まれていることの3点です。一方、経済産業省の別の調査(GeeklyMedia等の紹介記事が引用する形)では、IT関連産業を支える人材のうち女性はおおむね4分の1程度という数字も出ており、「2割未満」とする資料と「4分の1程度」とする資料で若干の幅があります。どちらも一次の政府統計そのものではなく、各社・各媒体が引用・要約した数値である点は留意してください。

Ms.Engineerの受講者向けインタビュー記事では、女性だけのクラス編成について「生徒同士が緊密にコミュニケーションを取り、相互にサポートし合える環境を得られる」という利点が紹介されています。従来型のスクールでは男性受講者が多数を占めることが多く、質問のしやすさや心理的な負担の感じ方が学習の継続に影響するという考え方です。ただし、これは受講者の感じ方に個人差があるという前提のもとでの一つの設計思想であり、女性全員に当てはまるとは限りません。

運営会社の理念・沿革

スクール選びでは、料金やカリキュラムだけでなく、どんな会社がいつから運営しているかも判断材料になります。

  • SHE株式会社 2017年設立。「一人ひとりが独自の価値を発揮し、情熱を持って生きる世界をつくる」を掲げるインパクトスタートアップで、SHElikesの運営スタッフの多くを卒業生・現役受講生が占めていることが特徴として紹介されています。
  • Ms.Engineer株式会社 2021年4月20日創設。代表のやまざきひとみ氏が、コロナ禍で顕在化した女性の雇用不安定さとITジェンダーギャップの両方を解決する狙いで立ち上げたと公式プレスリリースで説明されています。
  • 株式会社Timers 子育て家族向けアプリ「Famm」を100万人以上に提供してきた実績をもとに、2019年からWebデザイン講座を開始しました。

3校は「女性向け」でも狙いが違う

SHElikesはIT・Web系職種全般への幅広いキャリアチェンジ、Fammはママ向けWebデザイン特化、Ms.Engineerはエンジニア職特化という違いがあります。「女性向け」という括りだけで比較すると誤解しやすいため、まず自分が目指す職種(Webデザイナーか、エンジニアか、それとも複数のIT職種を試したいのか)を決めてから、どの学校が候補になるかを絞り込む方が現実的です。3校は同じ棚に並べられがちですが、目指す仕事が違えば横に比べる意味はあまりありません。職種が決まった時点で、候補は自然と1校か2校に絞られるはずです。

3校の比較表

スクール 運営会社 主な対象 学べる内容 料金の目安
SHElikes(シーライクス) SHE株式会社 ミレニアル世代の女性全般 Webデザイン・マーケティング・広報PR・ライティングなど50種類以上をオンラインで受け放題 入会金162,800円+月額10,780〜16,280円(プランによる)
Famm(ファム)Webデザイナー講座 株式会社Timers 小さな子どもを持つママ・主婦 Webデザインに特化、1ヶ月の短期集中 紹介記事により184,800円〜261,800円と幅がある(時期・講座形式による可能性)
Ms.Engineer(ミズエンジニア) Ms.Engineer株式会社 女性全般(クラスメイトは全員女性) Code Chrysalisと提携したシリコンバレー式のエンジニア養成カリキュラム 595,000円〜780,000円+入会金55,000円(コースによる)

Fammの受講料は、当サイトが確認した紹介記事の間で184,800円という案内と261,800円という案内があり、情報源によって金額に差があります。講座形式(LIVE配信か対面か)やキャンペーン適用の有無による違いの可能性がありますが、正確な金額は公式サイトで直接確認してください。

それぞれの特徴

SHElikes(シーライクス)

50種類以上のコースを受け放題という設計で、Webデザインだけでなくマーケティング・広報PR・ライティングなど複数の職種を試しながら自分に合う方向性を探れる点が特徴です。1ヶ月あたりに換算すると約2万円という料金感で、社会人でもオンライン動画教材で隙間時間に学習できます。月1回のコーチングで他の受講生とつながる機会もあり、卒業後の案件紹介サポートも案内されています。一方で、マンツーマンレッスンがなく、就職・転職サポートに具体的な転職先紹介までは含まれないという指摘、入会金162,800円が別途必要で総額では割高に感じるという指摘もあります。1つの職種に絞りきれておらず、複数の職種を比較しながら探りたい人に向いています。反対に、学びたいことがすでに一つに決まっている人にとっては、受け放題の広さを使い切れず、入会金の重さのほうが目立ってしまうかもしれません。

Famm(ファム)Webデザイナー講座

子育て家族向けアプリ「Famm」を100万人以上に提供する株式会社Timersが2019年に開始した、ママ・主婦に特化したWebデザインスクールです。授業中に自宅でシッターに子どもを預けられるサービスや対面講座でのキッズスペースなど、子育て中でも通いやすい設計になっている点が最大の特徴です。最大8名までの少人数制で、質問しやすい環境が評価されています。1ヶ月という短期集中でWebデザインの基礎を習得する設計で、卒業後は100以上の応用講座を無料で受けられるという案内もあります。一方で、1ヶ月で学べるのは基礎知識が中心で、実際に案件を獲得できるレベルに達するには卒業後も自分で学習を続ける必要があるという指摘があります。子育て中は先の予定が読みにくいので、最初から長いコースを抱えるより、1ヶ月で一区切りつく設計のほうが気持ちの面では始めやすいと感じます。そのぶん、卒業後にどう続けるかは自分で組み立てる前提で考えておきたいところです。Webデザインに絞って短期間で基礎を身につけたいママ・主婦に向いています。

Ms.Engineer(ミズエンジニア)

3校の中で唯一、エンジニア職に特化しているのがMs.Engineerです。シリコンバレー式のカリキュラムを持つCode Chrysalisと提携し、6ヶ月〜12ヶ月かけて本格的なエンジニアスキルを身につける設計です。教育訓練給付金を使えば最大80%の給付を受けられる可能性がある一方、595,000円〜780,000円という料金は3校の中で最も高額です。詳しくはMs.Engineerを含む転職保証つきスクールの比較を参照してください。腰を据えてエンジニアとしての技術力を身につけたい人に向いています。

どれを選べばいいか

  • まだ職種を決めきれておらず、複数の選択肢を試しながら探りたい → SHElikes
  • 子育て中で、まとまった時間の確保が難しく、託児サービスを重視したい → Famm
  • エンジニア職で本格的に技術力を身につけたい、教育訓練給付金を活用したい → Ms.Engineer

3校とも料金は安くないため、無料相談・説明会で自分の目的と生活スタイルに合うかを確認してから決めることをおすすめします。エンジニア以外の選択肢も含めて幅広く比較したい場合は、プログラミングスクールおすすめ比較10選も参考にしてください。

「女性向け」を掲げていない選択肢も候補になる

上の3校は女性向けを公式に掲げている学校ですが、条件面だけを見れば、女性向けと明示していない学校の中にも同じ困りごとに対応できるものがあります。たとえば「日中は子どもがいるので夜しか学べない」「通学はできない」「費用を抑えたい」という条件は、オンライン完結で時間割が固定されていない学校であれば満たせます。女性向けという枠で候補を絞り切る前に、次のような選択肢も並べて比べてみてください(2026年9月時点の情報)。

スクール この条件に向く理由 受講料の目安 給付金
デイトラ 買い切り型で期限の縛りが緩く、子どもの生活に合わせて進められる 89,800円〜(Web制作コース) 専門実践・リスキリング支援の対象コースあり
忍者CODE 買い切り・学習期間無期限。独学プランなら98,000円から 98,000〜448,000円 リスキリング支援(最大70%)
CodeCamp マンツーマンで予約時間帯が7時〜23時40分と広く、早朝・夜に組みやすい 198,000円〜 コースによる
WEBCOACH オンライン完結で専属コーチが付き、実案件5件まで経験できる 475,600円〜(6ヶ月) なし(リスキリング補助の対象プランは2025年8月末で終了と公式に記載)
Freeks 完全無料で、合わなければいつでも止められる 無料(2026年10月4日の公式表示。以前は月額10,780円) 不要(無料)

ただし、この5校には女性向け3校にある「同じ立場の受講生が集まるコミュニティ」や「受講中の託児」はありません。学習そのものより、続けられる環境や相談できる相手の有無が不安であれば、SHElikesやFammのように対象を絞った学校の方が合いやすくなります。逆に、学習内容と費用だけを基準にするなら、女性向けという枠を外した方が候補は広がります。女性だから女性向けを選ぶ、という順番で考える必要はありません。続けられる環境や相談相手に価値を感じるかどうかを先に自分に問うと、どちらの枠で探せばよいかが見えてくると私は思います。

女性向けスクール選びに関するよくある質問

3校とも女性しか受講できませんか

Ms.Engineerは女性限定のスクールです。SHElikesも女性向けを掲げていますが、公開情報からは男性の受講可否について明確な記載は確認できませんでした。Fammはママ・主婦を主な対象にしています。受講資格の詳細は各校の公式サイトで確認してください。

3校とも給付金は使えますか

Ms.Engineerは教育訓練給付金の対象コースがあるとされています。SHElikesもレギュラープランで補助金利用時の実質金額が案内されていました。Fammについては、当サイトが確認した範囲では給付金制度の具体的な案内を見つけられませんでした。いずれも対象条件は個人の雇用保険加入状況によって変わるため、事前の確認が必要です。

子育て中でも通いやすいのはどこですか

託児サービスを明確に打ち出しているのはFammです。授業中に自宅でシッターに子どもを預けられる仕組みや、対面講座でのキッズスペースが用意されています。SHElikesはオンライン受け放題のため、隙間時間での学習という形での両立になります。

一番料金を抑えられるのはどれですか

月額換算で見るとSHElikesのライトプラン(月額10,780円)が比較的抑えやすい水準です。ただし入会金162,800円が別途必要な点、受け放題の中から自分でコースを選んで進める必要がある点は理解しておいてください。

短期間で成果を出したい場合はどれが向いていますか

Fammは1ヶ月という短期集中型の設計です。ただし短期間で学べるのは基礎部分が中心で、案件獲得までは卒業後の自主学習が前提になるという指摘があります。腰を据えて本格的な技術力を身につけたい場合は、6ヶ月〜12ヶ月かけて学ぶMs.Engineerのような選択肢が向いています。

なぜ女性向けスクールが増えているのですか

各校が創設時に説明している理由としては、国内の女性エンジニア比率が低い水準にとどまっていること、IT人材不足が今後さらに拡大すると予測されていること、コロナ禍で女性の雇用が男性より不安定になった時期があったことなどが挙げられています。これは各校の運営側が公表している課題認識であり、女性全般に共通する事情を断定するものではありません。

各校の運営会社はどんな会社ですか

SHElikesはSHE株式会社(2017年設立)、Fammは株式会社Timers(子育てアプリ「Famm」運営、2019年からWeb講座開始)、Ms.EngineerはMs.Engineer株式会社(2021年4月創設)がそれぞれ運営しています。3社とも女性のキャリア支援を事業の中心に据えている点は共通していますが、設立の時期や規模は異なります。

女性向けではないスクールを選んでも問題ありませんか

問題ありません。女性向けを掲げる学校の強みは、カリキュラムの内容そのものよりも、同じ立場の受講生が集まる環境(SHElikes)や、受講中の託児といった条件面(Famm)にあります。そこに価値を感じないのであれば、オンライン完結で時間の自由度が高い学校を選んだ方が、同じ予算でより広い範囲を学べることも多くなります。当サイトの71校を横断比較したおすすめ比較記事では、料金・期間・給付金・形式を横並びにしているので、条件から絞り込む用途に使ってください。

まとめ

SHElikes・Famm・Ms.Engineerは、いずれも女性向けを掲げていますが、SHElikesは複数のIT・Web職種を幅広く試せる受け放題型、Fammはママ向けのWebデザイン短期集中型、Ms.Engineerはエンジニア職に絞った本格派という、それぞれ異なる狙いを持っています。「女性向け」という共通点だけで選ばず、自分が目指す職種と、子育てなどの生活状況に合わせて比較することをおすすめします。

参考:各社公式サイト、複数のスクール紹介・比較サイトの掲載情報(いずれも2026年9月確認)。料金・対象条件は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式の最新情報を確認してください。

アイキャッチ画像:「Woman using computer」by Brian Kerrigan(CC BY-SA 3.0)

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