料金と給付金

給付金が使えるプログラミングスクール一覧【2026年】掲載73校のうち28校を制度別に整理

プログラミングスクールの多くは、教育訓練給付金や経済産業省のリスキリング支援事業といった公的な制度の対象になっています。この記事では、このサイトで紹介してきたスクールを対象に、どの給付金制度が使えるのかを一覧で整理しました(2026年9月時点、新しく確認したスクールを反映して更新)。給付金の仕組みそのものについてはプログラミングスクールの料金相場【2026年】で解説しています。まず自分が在職者か離職者かを確認したうえで、希望するスクールが載っているセクションの対象コースと支給率を確認してください。各制度の対象者条件・申請タイミング・注意点は、それぞれのセクションの見出しにまとめています。

この一覧の掲載基準

どのスクールをどの制度の欄に載せたのか、その基準を先に示しておきます。

  • 対象は公式サイトや紹介記事などの公開情報をもとに当サイトが確認した大人向け73校です。日本国内のプログラミングスクール全体を網羅した一覧ではありません
  • 掲載したのは、公式サイトまたは紹介記事で「対象」という記載を確認できた校だけです
  • 記載を確認できなかった校は「対象外」ではなく「確認できなかった」として扱っています。制度の指定は年度ごとに改定されるため、現時点で対象になっている可能性があります
  • 同じスクールでも対象になるのは特定のコースだけ、というケースがほとんどです。スクール名ではなくコース名の単位で確認してください
  • 支給率や上限額は制度側の規定であり、スクールが決めるものではありません

最終的な確認は、厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムで講座名を検索するのが確実です。この記事はその前段階として、どの校を調べればよいかの当たりを付けるために使ってください。

教育訓練給付金は主に3種類ある

スクールが対象にしている給付金は、大きく分けて次の3つです。

  • 専門実践教育訓練給付金(厚生労働省):条件を満たすと基本50%、資格取得・就職で70%、賃金上昇でさらに80%まで支給される、最も給付率の高い制度
  • 一般教育訓練給付金(厚生労働省):支給率20%(上限10万円)で、対象講座数が最も多い制度
  • リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(経済産業省):在職者向けで、最大60〜70%程度が支給される制度。離職者は対象外になることが多い

同じ「給付金対象」という表記でも、どの制度に該当するかで支給率もらえる金額も大きく変わります。制度の詳細はプログラミングスクールの料金相場【2026年】で解説しているので、あわせて確認してください。

4つの制度を1枚で比べる

制度の説明を順に読むと違いが分かりにくいので、先に横並びにしておきます。プログラミングスクールで使える公的支援は、厚生労働省の教育訓練給付金3種類と、経済産業省のリスキリング支援事業の合計4つです。

制度 支給率と上限 主な対象者 離職中でも使えるか 申請先
専門実践教育訓練給付金 50%(年間上限40万円)→就職等で70%(56万円)→賃金上昇で80%(64万円) 雇用保険の被保険者・被保険者だった人 使える(離職後1年以内などの条件あり) ハローワーク
特定一般教育訓練給付金 40%(上限20万円)→資格取得・就職で50%(25万円) 同上 使える ハローワーク
一般教育訓練給付金 20%(上限10万円) 同上 使える ハローワーク
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 50%(上限40万円)→転職して1年在職で70%(56万円) 転職を目指す在職者(雇用形態は問わない) 使えない(在職者が対象) 採択された補助事業者

4つに共通するのは、いずれも受講料をいったん全額支払った後に戻ってくる後払い方式だという点です。申し込み時点の支払額が安くなるわけではないため、手元資金が足りない場合は分割払いの可否か、受講料無料のスクールを先に検討することになります。貯金からいったん全額を出せる人には使いやすい制度ですが、手元に余裕がない人にとっては、給付率の高さより最初の支払いのほうが先に壁になります。戻ってくる額から予算を組む前に、立て替えられるかどうかを確かめておきたいところです。

掲載73校のうち、給付金が使えるのは何校か

公式サイトや紹介記事などの公開情報をもとに当サイトが確認した大人向けスクール73校(子ども向け13教室を除く)について、給付金・補助金の対象コースを持つかどうかを調べたところ、次の結果になりました(2026年9月時点で、公式サイトまたは紹介記事で対象という記載を確認できたもの)。2026年10月4日に、リスキリング補助金の対象プランが2025年8月31日で終了したと公式に案内しているWEBCOACHを対象から外し、数え直しました。

区分 校数 掲載73校に占める割合
専門実践教育訓練給付金の対象コースあり 16校 約22%
リスキリング支援事業・Reスキル講座の対象(専門実践と重複を除く) 6校 約8%
一般・特定一般など、その他の制度の対象 4校 約5%
一部コースのみ対象という案内(対象コース名は未確認) 2校 約3%
いずれかの制度が使える(合計) 28校 約38%
対象という記載を確認できなかった 45校 約62%
掲載73校のうち給付金や補助制度が使える校数を制度別に並べた棒グラフ
図 制度別に見た給付対象校の数(スクールナビ集計)

給付金が使えるスクールは、掲載73校のうち4割弱です。「プログラミングスクールは給付金で最大80%戻る」という説明が広く出回っているため、どのスクールでも使えるように見えますが、実際には半数に届きません。しかも同じスクールの中でも対象になるのは特定のコースだけ、というケースがほとんどです(RUNTEQならWeb開発スタンダードコースのみ、Python×AIコースは対象外)。スクールの案内で給付金の文字を見かけても、それが自分の受けたいコース名と並べて書かれているかまで見ないと、話が半分しか合っていないことになります。スクール名ではなくコース名の単位で確認してください。

上の28校のうち、KENスクールは個人向けサービスを終えており、テックアカデミーは公式サイトの各コースページに「お申し込みを停止しております」と表示され、LINEヤフーテックアカデミーも個人向けコースの新規受付を一時停止しています(いずれも2026年10月4日確認)。今すぐ申し込める対象校は25校と考えてください。

逆に言えば、給付金を使いたい時点で候補は25校まで絞り込めます。その中から目的に合う校を選ぶ方が、73校を最初から比べるより早く決まります。各校の内容はプログラミングスクールおすすめ10選【2026年】71校を横断比較の横断比較表を参考にしてください。

専門実践教育訓練給付金の対象コースがあるスクール

最大80%の給付が期待できる、最も給付率の高い制度です。

対象者の条件

雇用保険の一般被保険者、または離職から1年以内の人が対象です。加入期間が一定年数以上必要で、初回利用と2回目以降とで期間が異なります。在職者・離職者のどちらも対象になり得る点が、リスキリング支援事業(在職者限定)との違いです。具体的な年数はハローワークで確認してください。

申請のタイミング

受講を申し込む前に、ハローワークで受給資格の確認手続きを済ませておく必要があります。原則として受講開始日の1ヶ月前までにジョブ・カードを用いたキャリアコンサルティングを受け、教育訓練支援計画書を提出する流れです。受講を開始してからハローワークに行っても対象にはなりません。

注意点

支給率50%の基本給付はすべての受給者が対象ですが、資格取得・就職で70%、賃金が一定以上上昇するとさらに80%まで引き上がる仕組みです。「最大80%」は条件をすべて満たした場合の上限であり、受講しただけで自動的に支給されるわけではありません。支給申請書の提出には受講修了後の期限があり、過ぎると受給できなくなります。

スクール名 対象コース 受講料
RUNTEQ Web開発スタンダードコース 657,000円
ディープロ(DPro) Webエンジニア4ヶ月短期集中コース 797,800円
ZeroPlus 集団・少人数コース 798,000円〜
テックアカデミー 対象コース(コースにより異なる) 185,900円〜
デイトラ Web制作コース(指定期間は令和11年3月31日まで) 89,800円〜
TECH CAMP エンジニア転職コース(短期集中・夜間休日) 657,800円〜
TECH I.S. 長期PROスキルコース 686,400円
RareTECH 基本コース 1,320,000円
Kredo 各コース(経産省リスキリング支援と併記の場合あり) 543,000円〜
FJORD BOOT CAMP 給付金対象Railsエンジニアコース 786,720円(最大80%・629,376円給付、2026年10月4日公式確認)
PRUMエンジニア留学 全コース 547,800円(最大80%・438,240円給付)
Ms.Engineer 全コース 654,500円〜(最大64万円・80%給付)
DMM WEBCAMP(現テラキャン) 短期集中コース 690,800円(定価)
インターネット・アカデミー 一般・専門実践それぞれの対象コースあり 87,120円〜(単科講座。2026年10月5日公式確認)
COACHTECH 全コース(最大80%) 429,000円(3ヶ月)〜1,089,000円(12ヶ月)
tech boost ブーストコース(最大80%) 入学金126,500〜408,320円+月額67,540円〜(メンタリング月4回の場合)
キカガク 長期コース(最大80%) 792,000円(6ヶ月)
techmeets 公式トップで対象になり得ると案内(認定番号は未確認) 165,000円(3ヶ月)〜330,000円(6ヶ月)
Python Winner 専門実践・リスキリング支援の対象講座 211,200〜484,000円

専門実践教育訓練給付金は、受講開始時点で確約されるものではなく、雇用保険の加入期間など個人の条件で受給資格が変わります。申し込み前にハローワークで自分が対象になるかを確認しておくことをおすすめします。

経済産業省のリスキリング支援事業が使えるスクール

在職者(パート・アルバイトを含む場合あり)を対象にした制度です。離職中の場合は対象外になることが多いため注意してください。

対象者の条件

在職中の会社員・契約社員が主な対象で、条件を満たせばパート・アルバイトも含まれる場合があります。離職者は原則対象外で、対象範囲はスクールごとに異なるため個別確認が必要です。近いうちに会社を辞めてから学ぶつもりの人は、退職の時期によって使える制度の候補が変わるので、辞める日と申し込む日の順番を先に考えておくと選択肢を狭めずに済みます。

申請のタイミング

受講前にスクール経由で申し込み、審査を経て受給が決まる仕組みが一般的です。受講開始後の追加申請はできません。

注意点

支給率は最大60〜70%程度とされますが、上限額はコースごとの個別審査で決まる部分が大きく、具体的な支給額は非公表のスクールも少なくありません。

スクール名 対象コース 支給率の目安
忍者CODE 転職支援プラン 最大70%
デイトラ 学習から転職完了までの伴走サポート 最大70%
Kredo 全コース 最大70%(最大56万円)
SiiD Careerコース(第四次産業革命スキル習得講座) Reスキル講座給付金で最大422,400円割引
LINEヤフーテックアカデミー 対象コースあり。受講生の9割以上が利用と案内 最大70%
IT道場 転職支援事業コース/+DBコース 最大70%/+DBコースは最大80%

以前はこの表にWEBCOACHも入れていましたが、WEBCOACHの公式料金記事に、リスキリング補助金の対象プランの受付は2025年8月31日で終了したと書かれているため外しました(2026年10月4日確認)。詳しくは転職保証つきスクールの比較(WEBCOACHを含む)にまとめています。

一般教育訓練給付制度など、その他の給付金が使えるスクール

支給率20%(上限10万円)の一般教育訓練給付金や、法人向けの助成金と併記されているケースです。

対象者の条件・申請のタイミング

雇用保険の被保険者期間が一定年数以上あることが条件で、初回利用は短く、2回目以降は長くなります。離職者は退職日の翌日から1年以内が前提です。支給申請は受講修了後の期限内に行う必要があり、過ぎると申請できなくなります。

注意点

支給率20%・上限10万円のため、専門実践教育訓練給付金より受給額は小さくなります。対象講座は厚生労働省の検索システムで随時更新されるため、申し込み前に確認しましょう。

スクール名 備考
Winスクール 25講座以上が一般教育訓練給付制度の対象
KENスクール プログラミング・Webデザインの一部コースが対象だった。ただし個人向けサービスは2025年6月末で終了しており、現在は新規申込ができない
リナックスアカデミー 一般教育訓練給付金(最大20%、上限10万円)の対象校
インターネット・アカデミー 一般・専門実践それぞれの対象コースあり
アビバ 一般教育訓練給付金(20%・上限10万円)。全国100校以上の教室(公式、2026年10月4日確認)で受講できる

給付金の記載がない、または対象外のスクール

公式サイトに公的な給付金制度の記載が見当たらなかったスクールです。給付金がない代わりに受講料自体が低価格に設定されている場合が多く、給付金の有無だけでなく総額で比較する視点が重要です。給付金が使えないという理由だけで候補から外すと、もともと安いスクールまで見落とします。買い切りで数万円台の教材型なら、給付の手続きや支給を待つ時間がないぶん、気軽に始めやすい面もあります。

  • CodeCamp(受講期間を自由に選べる代わりに給付金の記載なし)
  • スタアカ(月額1,280円からの低価格設計)
  • .Pro(対面限定、公式サイトに給付金の記載なし)
  • SkillHacks(現ProgrammingHacks、買い切り69,800円という低価格設計)
  • ZeroPlus Gate(無料プログラムのため給付金の概念自体が該当しない)
  • WithCode(基礎コース99,800円からの低価格設計)
  • Web食いオンラインスクール(月額11,000円の低価格設計、給付金対象コースなし)
  • プログラマカレッジ・インターノウス(いずれも完全無料のため給付金の概念自体が該当しない)
  • CODE×CODE、DigSkill、Code Lesson、1st step、ササエル、コードリスタ、AddedPallas、Enjoy Tech!、TechElite(いずれも公式サイトに給付金制度の明記が見当たらなかったスクール)

TECH STADIUM(ゲーム業界・XR特化)は、これまで「対象コースなし」としていましたが、公式の給付金案内ページにUnity・Unreal Engine・3DCGの3コースが専門実践教育訓練の指定講座として載っていることを2026年10月11日に確認しました。10月11日に厚生労働省の教育訓練給付金検索システムでも、3DCGコース(指定期間 令和7年10月1日〜令和10年9月30日)、Unityコース・UnrealEngineコース(同 令和7年4月1日〜令和10年3月31日)の掲載を確認しました。上の「給付金が使えるスクール」の校数にはまだ数えていません。指定番号はTECH STADIUMの記事に載せています。

なお、ゼロスク(旧0円スクール)は受講料が無料ですが、給付金ではなく「運営会社への就職」を前提にした特殊なモデルです。詳しくはゼロスク(旧0円スクール)の評判は?で解説しています。ポテパンフリーランスは学習スクールではなく案件紹介サービス、プロ単はスクールではなく単語帳アプリのため、この一覧の対象外です。techmeetsについては専門実践教育訓練給付金の対象コースがあるという情報が外部サイトに見られますが、公式サイトのカリキュラムページ自体には明記がなく確認が取れなかったため、この一覧には含めていません。無料相談で個別に確認することをおすすめします。

受講料別・実質負担額の早見表

制度を使うと実際にいくらになるのか、代表的な価格帯ごとに計算しました。上限額に達する場合は上限で頭打ちになります。

受講料 制度なし 一般20% 専門実践50%(修了時) 専門実践70%(就職まで) 専門実践80%(賃金上昇まで)
300,000円 300,000円 240,000円 150,000円 90,000円 60,000円
500,000円 500,000円 400,000円 250,000円 150,000円 100,000円
657,000円(RUNTEQ) 657,000円 557,000円 328,500円 197,100円 131,400円
797,800円(ディープロ) 797,800円 697,800円 398,900円 239,340円 159,560円
1,000,000円 1,000,000円 900,000円 500,000円(上限40万円で頭打ち) 440,000円(上限56万円) 360,000円(上限64万円)

表を見ると、80万円のコースを専門実践の70%まで到達させた場合の実質負担(約24万円)は、給付金を使わずに30万円のコースを受けるより安くなります。表示価格だけを見て安いスクールを選ぶより、対象コースを選んで制度を使い切る方が結果的に負担が軽くなるケースがあるということです。ただし70%・80%は就職や賃金上昇という結果が伴って初めて到達する段階なので、確実に見込める金額としては50%で計算しておくのが安全です。

定価順と実質負担順で、順位はここまで入れ替わる

ここからは当サイト独自の試算です。料金相場の記事で集計した転職向けコース33校の定価を母集団にして、給付金を適用した後の実質負担額で並べ替えると、順位がどう入れ替わるかを計算しました。給付率は制度ごとに、専門実践は就職まで到達した場合の70%、リスキリング支援は最大70%、一般教育訓練は20%(上限10万円)で計算しています。カッコ内の順位は33校中の順位です。

スクール 定価(順位) 使える制度 70%適用後(順位) 順位の変動 50%適用後(順位)
techmeets 330,000円(4位) 公式トップで専門実践の対象になり得ると案内 99,000円(1位) +3 165,000円(2位)
SiiD 528,000円(17位) Reスキル講座給付金(最大422,400円) 105,600円(2位) +15 105,600円(1位)
IT道場 360,000円(6位) 転職支援事業コースは最大70% 108,000円(3位) +3 180,000円(3位)
Kredo 543,000円(18位) リスキリング支援(最大70%) 162,900円(4位) +14 271,500円(6位)
PRUMエンジニア留学 547,800円(19位) 専門実践(最大80%) 164,340円(5位) +14 273,900円(7位)
LINEヤフーテックアカデミー 550,000円(21位) リスキリング支援(最大70%) 165,000円(6位) +15 275,000円(8位)
Ms.Engineer 654,500円(25位) 専門実践(最大80%) 196,350円(7位) +18 327,250円(10位)
RUNTEQ 657,000円(26位) 専門実践(最大80%) 197,100円(8位) +18 328,500円(11位)
TECH CAMP 657,800円(27位) 専門実践 197,340円(9位) +18 328,900円(12位)
TECH I.S. 686,400円(28位) 専門実践 205,920円(10位) +18 343,200円(15位)
DMM WEBCAMP 690,800円(29位) 専門実践 207,240円(11位) +18 345,400円(16位)
ディープロ 797,800円(30位) 専門実践 239,340円(13位) +17 398,900円(19位)
ZeroPlus 798,000円(31位) 専門実践 239,400円(14位) +17 399,000円(20位)
リナックスアカデミー 380,000円(7位。以前の情報。個人向けの募集は公式で確認できず、2026年10月5日時点) 一般教育訓練(20%・上限10万円) 304,000円(16位) -9 304,000円(9位)
Winスクール 414,700円(9位) 一般教育訓練(20%・上限10万円) 331,760円(18位) -9 331,760円(14位)
RareTECH 960,000円(33位) 2026年10月から専門実践の指定講座 400,000円(21位) +12 560,000円(29位)

給付金が使える16校のうち14校で順位が上がり、上がり幅が最も大きいのはMs.Engineer・RUNTEQ・TECH CAMP・TECH I.S.・DMM WEBCAMPの18です(2026年10月4日にWEBCOACHを補助の対象から外して計算し直しました)。逆に順位が下がったのはリナックスアカデミーとWinスクールの2校で、これは一般教育訓練給付金の支給率が20%(上限10万円)にとどまるためです。同じ「給付金対象」でも、制度が違えば戻る金額は3倍以上変わります。

定価で最も安い校が、実質では12位まで落ちる

この試算でいちばん分かりやすい逆転は、定価1位(最安228,000円)のCODE×CODEです。給付金の対象という記載が確認できないため実質負担は228,000円のままで、70%まで到達した場合の順位では12位まで落ちます(なおCODE×CODEは、2026年10月4日時点で公式サイトにコースと料金の案内が見当たらなくなっています)。その上に来るのは、定価では29位だったDMM WEBCAMP(690,800円→207,240円)や、定価30位のディープロ(797,800円→239,340円)といった高額校です。定価で3倍以上の差があっても、制度を使い切れば逆転します。

なお、ディープロの公式コースページに出ている給付金の指定期間は「令和8年9月30日」までの表示のままです(2026年10月11日確認)。ただし厚生労働省の教育訓練給付金検索システムでは、同じ指定番号の指定期間が令和8年10月1日〜令和11年9月30日に更新されています。確かめ方はディープロの記事に書きました。

ただし70%に到達できなければ、逆転はほとんど起きない

ここが重要なところです。専門実践教育訓練給付金の70%は、受講修了に加えて資格取得や就職という結果が伴って初めて到達する段階です。修了しただけで確実に受け取れるのは基本給付の50%(上限年40万円)までです。そこで50%で計算し直すと、定価最安のCODE×CODE(228,000円)より実質が安くなる給付金対象校は、techmeets(165,000円)・IT道場(180,000円)・SiiD(105,600円)の3校だけに減ります。RUNTEQは328,500円、ディープロは398,900円で、いずれもCODE×CODEを上回ります。

つまり「高額でも給付金で逆転する」という話は、就職まで到達できることが前提です。見積もりの段階では50%で計算し、70%は到達できたら得をする上乗せとして扱うのが、後で足りなくなりにくい考え方です。受講料をローンで組む場合は特に、50%基準での返済計画にしておくと安全です。

この試算は当サイトが掲載するスクールの公表価格をもとにした独自集計で、実際の支給額を保証するものではありません。給付額には制度ごとの上限(専門実践は年間上限、一般教育訓練は10万円)があり、雇用保険の加入期間や過去の受給歴によって受けられる制度自体が変わります。入会金・教材費が給付の対象外になるケースもあります。最終的な金額は、ハローワークまたは各校の無料カウンセリングで自分の条件に当てはめて確認してください。

専門実践を使うなら、受講前の手続きが必須

専門実践教育訓練給付金でいちばん多い取りこぼしが、受講を始めてから申請しようとして間に合わないケースです。この制度は、受講開始日の原則2週間前までに、ハローワークで受給資格の確認を済ませておく必要があります。開講後に申し込んでも遡って対象にはなりません。

受講開始までにやることは次の順番です。

  1. 厚生労働省の教育訓練給付制度検索システムで、受けたいコースが指定講座になっているか(指定番号があるか)を確認する
  2. 自分が支給対象になるか判断できない場合は、ハローワークの窓口で「支給要件照会」を行う(電話での照会はできません)
  3. 訓練前キャリアコンサルティングを予約し、訓練対応キャリアコンサルタントの面談を受けてジョブ・カードを作成する
  4. ジョブ・カード、本人確認書類、マイナンバー確認書類、写真2枚、振込先の通帳またはキャッシュカードを持ってハローワークへ行き、受給資格確認の申請をする
  5. 受給資格者証を受け取ってから受講を開始する

3のキャリアコンサルティングは予約が混み合うことがあり、窓口では受講開始の1ヶ月前までに手続きを終えるよう案内されています。スクールの申し込み締切から逆算すると、実際にはさらに前倒しで動く必要があります。「無料カウンセリングを受けて、その場で申し込んで来週から開始」という進め方をすると、この制度は使えなくなります。

リスキリング支援事業の場合も、受講の申し込みより先に補助事業者側の手続き(キャリア相談)を済ませる必要があります。どちらの制度でも、順序を間違えると受け取れなくなる点は共通です。

受講中の生活費を補う制度もある

受講料の給付とは別に、学習している期間の生活費を支える制度が2つあります。数ヶ月間フルタイムで学習する計画を立てる場合、こちらが使えるかどうかで生活の見通しが大きく変わります。

教育訓練支援給付金(離職中の人向け)

離職中に専門実践教育訓練を受ける場合に、雇用保険の基本手当(いわゆる失業手当)の一定割合が訓練期間中に支給される制度です。年齢や受給資格の条件があり、恒久的な制度ではなく期限が延長されながら運用されているため、利用を検討する場合はハローワークで現在の取り扱いを確認してください。

教育訓練休暇給付金(在職中に休暇を取る人向け・2025年10月創設)

2025年10月1日に新設された制度です。会社を辞めずに、教育訓練のための無給の休暇を取って学ぶ人を対象に、離職した場合の基本手当と同額が支給されます。「仕事を辞めてスクールに通うか、働きながら夜間に学ぶか」という二択しかなかったところに、第三の選択肢ができた形です。生活費の不安から転職に踏み切れずにいた人にとって、辞めずに学ぶ期間をつくれる道が制度になったのは大きな変化だと感じます。

項目 内容
施行 2025年10月1日
対象になる休暇 連続30日以上の無給休暇。就業規則等に基づく制度で、本人の申し出と事業主の承認が必要
雇用保険の加入期間 5年以上(原則、休暇開始前2年間に被保険者期間12ヶ月以上)
支給額 基本手当と同額(2026年8月1日以降は日額2,562〜9,110円の範囲で、年齢と賃金により決定)
給付日数 加入5年以上10年未満で90日、10年以上20年未満で120日、20年以上で150日
受給期間 休暇開始から1年以内(特定の事由があれば最長4年)
申請の流れ 本人が事業主に申し出る→事業主がハローワークへ届出→本人が住所地管轄のハローワークへ支給申請→30日ごとに取得状況を申告

注意点が3つあります。1つ目は有給休暇として取得した場合は対象外で、無給の休暇であることが条件だという点。2つ目は勤務先に教育訓練休暇の制度が就業規則等で整備されていないと使えない点で、制度がなければまず会社と相談することになります。3つ目は、この給付を受けると原則として休暇開始前の被保険者期間が基本手当(失業手当)の計算から除外されるため、休暇後に離職した場合の失業手当に影響が出る点です。趣味の講座は対象外で、職業に関する教育訓練であることも必要です。

プログラミングスクールの転職コースは3〜6ヶ月のものが多く、連続30日以上という要件は満たしやすい部類です。専門実践教育訓練給付金で受講料の50〜80%を戻しつつ、休暇期間の生活費をこの制度で補うという組み合わせが、在職者にとっては最も負担の軽い進め方になります。ただし勤務先の制度整備が前提になるため、まず就業規則に教育訓練休暇の定めがあるかを確認してください。

給付金の指定講座を検索システムで集計すると(プログラミング・全国)

厚生労働省の教育訓練給付金 検索システムで、実際にどんな講座がどのくらいの期間・費用で指定されているかを集計しました。2026年9月30日に、フリーワード「プログラミング」・全国で検索し、通学(昼間・夜間・土日)と、通信(郵送)・eラーニングの両方を取得しています。当サイトが公開の検索結果を自前で集計したもので、名称に「プログラミング」などを含む講座に限られるため、IT系の指定講座すべてを網羅したものではありません。同じ講座が通学と通信の両方に載る場合は、両方の集計に入っています。なお通学のWinスクールは5講座のうち3講座のみの取得です。

通学系(36事業者・46講座)

制度区分(検索結果の表示タグ) 講座数 訓練経費の中央値 経費の範囲 訓練期間の中央値
専門実践教育訓練 36 約155万円 約40万〜約256万円 24ヶ月
特定一般教育訓練 1 44万円 44万円 4ヶ月
一般教育訓練 9 約57.7万円 22万〜約112万円 9ヶ月

通信(郵送)・eラーニング(25事業者・63講座)

制度区分(検索結果の表示タグ) 講座数 訓練経費の中央値 経費の範囲 訓練期間の中央値
専門実践教育訓練 52 約71万円 4万〜約114万円 6ヶ月
特定一般教育訓練 1 33万円 33万円 6ヶ月
一般教育訓練 10 約32万円 10万〜約55万円 6ヶ月

プログラミング系の給付金指定講座について、通学と通信・eラーニングの訓練期間と訓練経費を並べた散布図

この集計から読み取れるのは次の点です。

  • 通学系の専門実践教育訓練は36講座あり、その大半が2年課程の専門学校・大学院系で、経費は100万円台から200万円台に集まっています
  • 通信・eラーニングの63講座は、訓練期間が2〜12ヶ月で、経費の中央値は約62万円です。専門実践教育訓練の指定を受けた講座が52講座と大半を占めます
  • 期間12ヶ月以下の講座は、通学が17講座、通信・eラーニングが63講座で、短期で受けられる指定講座はオンライン系に多く集まっています
  • この集計に出てくるオンライン系の事業者には、SAMURAI ENGINEER、TechMentor、テックキャンプ エンジニア、コードキャンプ、ディープロなどがあります(指定講座の一部であり、コースごとに対象かどうかは異なります)

訓練経費は給付率をかける前の金額です。実際にいくら戻るかは、制度ごとの給付率と上限額、受講者の雇用保険の加入期間などで決まります。最新の指定状況は厚生労働省の教育訓練給付金 検索システムで確認してください。

給付金を使う上で気をつけたいこと

  1. 「給付金対象」という表記だけで安心せず、対象コースが自分の希望するコースと一致しているか確認する
  2. 専門実践教育訓練給付金は基本給付・資格取得時給付・賃金上昇時給付の3段階に分かれており、「最大80%」は最終段階の数字であることを理解しておく
  3. 分割払いを選ぶ場合、給付金の算定対象になるのは支給申請時点までに支払い済みの金額に限られることがある
  4. 離職者は専門実践・一般教育訓練給付金、在職者はリスキリング支援事業と、自分の状況で使える制度が変わる
  5. 指定講座には有効期限があるため、検討しているコースが現在も指定を受けているか公式サイトまたはハローワークで確認する

給付金の対象になっていても、受講料そのものが高ければ実質負担額は大きくなります。価格帯で比較したい場合はプログラミングスクール料金の安い順ランキング【2026年】も合わせて確認してください。

給付金の申請でよくある失敗

最も多い失敗は、受講を申し込んだ後に給付金の存在を知り、事前手続きに間に合わなかったケースです。専門実践教育訓練給付金とリスキリング支援事業は、いずれも受講開始前の手続きが前提の制度です。
  • 必要書類(雇用保険被保険者証、本人確認書類など)の準備に時間がかかり、受講開始日に間に合わなかった
  • 支給申請に期限があることを知らず、過ぎてから申請しようとして受け付けてもらえなかった
  • 「給付金対象」のコースが、実際に申し込みたいコースとは別のコース区分だった
  • 分割払いの場合、給付金の算定対象は申請時点までの支払い済み金額に限られることを知らなかった

申し込む前にハローワークやスクールの窓口へ確認しておくことで防げるものばかりです。

迷ったら無料カウンセリングで自分の状況を伝える

給付金の対象になるかどうかは、公式サイトの一覧だけでは正確に判断できない部分があります。雇用保険の加入期間、離職からの経過日数、過去に給付金を利用したことがあるかどうかなど、個人ごとの条件が絡むためです。この記事で「対象コースあり」としたスクールでも、自分自身が受給要件を満たしているとは限りません。気になるスクールが見つかったら、無料カウンセリングの場で自分の雇用状況を具体的に伝え、どの制度がどれくらい使えそうかを確認するのが確実です。カウンセリングで聞いておきたいことはプログラミングスクールの無料カウンセリングは受けるべきか、何を聞けばいいかにまとめています。

よくある質問

Q. 給付金は受講前と受講後、どちらのタイミングで申請しますか。

専門実践教育訓練給付金とリスキリング支援事業は受講前に事前手続きが必要です。実際の支給申請は、いずれの制度も受講修了後に行います。

Q. 離職中でも専門実践教育訓練給付金は使えますか。

離職から一定期間以内であれば対象になる場合があります。詳細はハローワークで確認してください。リスキリング支援事業は在職者向けで、離職者は原則対象外です。

Q. 複数の給付金制度を同時に使うことはできますか。

専門実践教育訓練給付金と一般教育訓練給付金は、同じ講座での二重受給はできません。リスキリング支援事業との併用可否も条件が異なるため、申し込み前にスクールへ確認してください。

Q. 「給付金対象」コースなら誰でも満額支給されますか。

対象コースであることと、実際に満額を受給できることは別です。受給資格を満たし、支給申請を期限内に行い、専門実践教育訓練給付金なら資格取得・就職などの追加要件を満たす必要があります。

対象講座かどうかはどこで確認できますか

厚生労働省の「教育訓練給付制度検索システム」で、スクール名やコース名から指定講座かどうかを検索できます。スクールのサイトに「給付金対象」と書かれていても、対象なのは特定のコースだけということが多いため、コース名の単位で検索して指定番号があるかを確認してください。

複数のコースを続けて受けた場合も給付されますか

教育訓練給付金には、前回の受給から一定期間を空ける必要があるという条件があります。制度の種類によって条件が異なり、初めて利用する場合と2回目以降でも要件が変わります。連続して別のコースを受ける計画がある場合は、順番と時期をハローワークに相談してから決めてください。

定価が高くても給付金対象のスクールを選んだ方が得ですか

就職まで到達できるなら得になる可能性が高く、そうでなければ逆になります。当サイトの試算では、専門実践の70%まで到達した場合、定価690,800円のDMM WEBCAMPは実質207,240円となり、定価最安228,000円のCODE×CODEより安くなります。ただし確実に受け取れる基本給付の50%で計算すると、DMM WEBCAMPは345,400円となり逆転しません。「高くても給付金で安くなる」は70%到達が前提の話なので、見積もりは50%で立てておくのが安全です。

まとめ

プログラミングスクールの給付金制度は、専門実践教育訓練給付金・一般教育訓練給付金・経産省のリスキリング支援事業の3種類に大別され、対象になる条件も支給率も制度ごとに異なります。「給付金対象」という言葉だけで判断せず、自分の雇用状況とコースの対象講座区分を照らし合わせて確認することが、実質負担額を正しく把握する第一歩です。個別のスクールについて詳しく知りたい場合はプログラミングスクールおすすめ比較10選【2026年】もあわせてご覧ください。

参考:厚生労働省の教育訓練給付制度に関する案内および教育訓練給付制度検索システム、経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」公式サイト、教育訓練休暇給付金に関する公表情報、当サイト掲載73校の公式サイトおよび公開情報(いずれも2026年9月確認)。指定講座は年度ごとに改定されるため、対象かどうかは必ず検索システムで個別に確認してください。

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